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先日、松下政経塾の運営に携われていた上甲晃氏の公演を聞いて
まいりました。(理事・塾頭、常務理事・副塾長を歴任)
さすが、松下幸之助氏の指導を受けた方だけあって、話に説得力が
あって、あっという間に時間が過ぎていきました。

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松下政経塾は1979年、松下氏が85歳の高齢の時、日本の政治を
改革する目的で私費を投じて政治家を育成しようという目的のもと、
作られた人材育成の機関である。

今日は、上甲氏の公演の内容よりも、松下幸之助氏について
書きたくなりました。
彼は、20世紀に生まれた世界に誇る日本のヒーローであると思う。
同じ位にすばらしい経営者はいますが、越える経営者は戦後、
まだいないと思う。

私が20代の頃は、松下氏の本から、技術者だけでなく、経営者と
しての卓越した思考に感銘し、何度となく、くじけそうになった
自分が救われました。
小学校も卒業せず、二股ソケット・ラジオ・三種の神器を庶民に
普及させた功績。金儲けの為のモノづくりでなく、世の中が
豊かになる為という志で大企業をつくったこと。平和と幸福を
目的に創ったPHP。そして松下政経塾。

そして、体も貧弱であったのに、最後に94歳まで世の中の為に
人生をまっとうされたこと。

アメリカンドリームという言葉がありますが、
松下幸之助氏は、私の中のジャパニーズドリームです。

たくさんの紹介している本があるので、多くは話しませんが、
松下イズムで感銘を受けた1点と上甲氏のお話から1点、計2点を
紹介したいと思います。

1.松下氏が亡くなられ、東京から大阪へ葬式にいかれた方の
話。(何方かは忘れたのですいません)
葬式が終わり、大阪から飛行機で東京に帰ろうとしたとき、
社員の方がお送りしますということで、年寄りだから空港まで
送ってくれるのはありがたいと思ったそうです。
ところが、社員の方はなんと羽田空港まで一緒に飛行機に
乗られたそうです。つまり、東京まで送られたということです。
『そこまでしなくてもいいのに!』と言うと、
社員の方は『松下が生きていれば、東京まで送れと言われます。』
相手への最高の気遣いが部下に伝わっていたエピソードです。

2.販売店の店主様への慰安旅行(熱海)
 一昔前、各電気メーカーさんは店主様を熱海に慰安旅行をして
 いたそうです。他の電気メーカーさんは松下よりも高額な旅行を
 企画したそうです。
  社員は、松下も同様に金額をあげてくれと交渉したところ、
 『アカン!金は出せん! 心で勝負しろ!』
 社員の皆さんは雑巾を持参したそうです。
 では、何に使ったか?

 外は雨。
 電車が伊豆に向かい、海が見える駅で停車。停車時間は数分ある。
 雑巾をもって、ホームに出る!

 何が・・・

 列車の窓を拭いたそうです。

 松下の製品を売る店主の方に最高のおもてなしをしようとする
 社員の方々の気遣いの伝わるエピソードです。


2つの事例を紹介しましたが、
松下のすごいところは、営利目的ではなく、社会の利益を考えた
組織であること。
志を持った企業組織であることです。

人の為、世の為に働き、生きがいを感じながら、日々過ごし、
お金を得れることになれば、どんなに幸せなことでしょう。

コーチをしながら、そんな毎日が過ごせたら、
すばらしい人生と感じられることでしょう。

野心(自分の利益)でなく、
志(他人の利益)を持った人生を
送りたいと、上甲晃氏の言葉を聞きながら、思いました。

上甲晃氏のお話は、また別の機会に書きます。

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